トイプードルを飼っていますが、とてもおとなしい子で、どこか品のある感じも備わっています。散歩のときなども、他のワンちゃんに吠えかかるようなことも無く、どこに出しても恥ずかしくない、本当にできた子です(親ばか)。そんな愛犬ですが、ある時、意外な一面を垣間見ることになりました。一人で自宅にいるときに、寂しくないようにと、同じトイプードルのぬいぐるみを買って帰った時です。
寂しくないように、なんていうのは完全に飼い主のエゴで、まあちょっと、ぬいぐるみと横に並んで寝ているところなんかを見て、癒されたい、という気持ちの方が強かったんですけどね。とにかく、ぬいぐるみを買って帰って、愛犬の前に出すと・・。想像していたリアクションとは全く違うものがそこにはありました。
ジーッとぬいぐるみを見つめて、警戒心をむき出しにしています。うーっという唸り声も時折聞こえてきて、本当にびっくりしましたよ。「えっ?」みたいな感じで、2度見をしたほどです。今までこんな愛犬を見たことがなかったので、一瞬、別の犬と間違えて連れて帰ってしまった?などと、わけのわからない考えも浮かんだりなんかして。で、あまりにも警戒しているので、大丈夫だという事を伝えるために、ぬいぐるみを撫でたりしていると・・。愛犬の感情が爆発しました。
ぬいぐるみに噛みついて、首を左右に振って放り投げ、放り投げたらまた近づいて噛みついて・・。しばらくすると、そのまま放置して、私のところに戻ってくるのですが、再びぬいぐるみを撫でると、また遠くに放り投げて、一人で帰ってきます。どうやら、嫉妬しているようです。これがあって、犬にも人間と同じように、嫉妬心があることに気付かされました。それと同時に、それだけ自分のことを好きでいてくれている、という事にも気づかされました。飼い主冥利に尽きるというか、それだけ、こちらの愛情が伝わっていたという事の裏返しでもありますからね。最初はちょっと驚きましたが、なんだかんだでうれしかった思い出です。