我が家は、14歳と3歳のトイ・プードルがいます。
もともと先住犬の14歳の子は食い意地がすごく、どんなカリカリフードも食べる子で、持病の薬の錠剤やカプセル型のサプリメントもそのまま食べてくれるような、食に関しては困ったことのない子でした。
高齢の母が他界し、愛犬を引き取ることになり、問題児くんがやってきた。
元気で体格もいい3歳のメスのトイプードル。
母が甘やかしてぬくぬく育てたせいもあり、おやつはいくらでも食べるが
なんせドライフードを食べない。
加えて、尿路結石があり、獣医さんから指定された療養食を食べさせなければならない。
以前から、母もこれには手をやいており、あの手この手で食いつきがいいと聞くフードを買っては、療養食と混ぜてなんとか半分食べさせたり、見てないところででは、あげてはいけないアイスクリームやヨーグルト、フルーツなどを混ぜて騙し騙し、ご飯を食べさせていたようで。
うちに来た日から、私と問題児君の根比べが始まった。
もちろん療養食は食べない。心を鬼にして、おやつもあげず、フードを出して、食べなければ先住犬が盗み食いしてしまうので、10分ほどで引き上げる。それでも食べないので、空腹で胃酸を吐いてしまう。心配でおやつを少しあげてしまう。ドライフードは食べない。
この繰り返しで、観察していて、気づいたことは、犬同士、仲良くはないけれど、どうやらお互いの行動が気になるようで、先住犬のフードを一粒手で差し出すと、食べてくれた。
それ以上は食べてくれなかったけれど、ご飯に興味を持ってくれたことが嬉しかった。
お互いがお互いに作用したせいで、食に困らなかった先住犬もドライフードの食べむらが出だした。
新入りくんは、少し食べるようになったが、半分以上は残す。
仕方がない。興味を示してくれた私たちの食事に習って、ゆるく手作り食を作るようになった。
でもそれはあくまで混ぜ物として作り、ドライフードも半分混ぜる。
結石の子にはあまり魚はよくないので、できるだけ鶏胸肉とお野菜を炊いて。
老犬の方には、逆に皮膚や軟骨に良さそうなお魚とお野菜を。
どちらもお豆腐が大好きで、よく取り入れます。
子供たちの離乳食のように、自分たちの食事の用意の際にとり分けて、味付けなしで別でたきます。
悩んでいたのを忘れるぐらい、がっついて食べるようになった我が子たち。
病気も老化も、悪化せず、私も手間はかかるけれど、喜んで食べてくれる手作り食、悪くないかも・・・と思えるぐらいには楽しんで続いています。でもそれはドライフード、あってこそ。ゆるくゆるくだから続けていけるのかなと思っています。