我が家で初めて飼った愛犬とは車で実家へ帰省することは何度もありましたが、旅行に行くことはなかなかできませんでした。
テレビで見るような「ペットと泊まれるお宿」みたいなところに連れて行ってみたいなと思っていましたが、なかなか機会もなく、家族旅行の際にはペットホテルでのお留守番でした。
そんなある年の夏休みに、知り合いが勤める公共の「自然の家」に泊まっていようということになり、尋ねてみるとコテージを借りると犬も連れて行けるということだったので、初めて愛犬と一緒に宿泊することにしました。
その施設は特にペット同伴用というわけではないので必要な物はすべて持って行かなければいけません。車に積めるケージやペットシーツ、フードなどを用意して出発しました。
自然の家への道中ということで、普段の帰省旅行とは違いました。子どもたちも楽しみにしていたので途中の川で水遊びをしたのですが、我が家の愛犬は喜んで飛び込むどころかしり込みしてしまい、なんとか水に入れても必死で岸へ向かって泳ぎました。
自然の家に到着すると、山の雰囲気は気に入ったようで、あちこちを嗅ぎまわって散歩を楽しんでいました。別棟に宿泊されている方々からも声をかけてもらったりしてかわいがってもらい、子どもたちも嬉しそうでした。
食事はお楽しみの野外バーベキューをして、愛犬にはいつものドッグフードを与えてほんの少し肉を分けてあげましたが、もっと欲しいなという顔で見ていました。
夜はコテージに戻ってゆっくりしていました。割と外が好きなので広いベランダに置いておこうかと思いましたが、夜になって雨が降り出してきたので、部屋に入れることにしました。
子どもたちは大喜びしたのですが愛犬も興奮してしまって部屋の中を駆け回って暴れてしまいました。板張りの部分はまだしも畳敷の部分はまずいと思い、ケージの中に入れましたが、興奮冷めやらない愛犬はしばらくの間吠えていました。
翌朝は雨も上がっていて早朝の散策を子どもも愛犬も楽しんでいました。
愛犬との旅行はこの時一度だけでしたが、できるならペット同伴のお宿でベッドのそばに愛犬を寝かせたりできる旅行をしてみたかったです。